早稲田電気工学会

EWE賞

「EWE賞」表彰について

趣旨
 早稲田電気工学会は、100年余の間に多くの技術者や先駆者を輩出してきました。
 そこで、この度「EWE賞」を設立し、電気工学を基盤とする科学分野で、先駆的な役割を果たし、産業の発展と文化に寄与した者、あるいは社会福祉など人々の安寧に貢献した者に対して表彰することにしました。

2020年度 新型コロナウイルスのため中止

2019年度 第2回EWE賞 2名

1968年 理工学研究科電気工学専攻博士課程修了 白井 克彦 氏

 コンピュータの処理能力が十分でない時代に、音声生成の基礎研究から人間の音声対話への実用化へ、先進的な研究を行いました。
  西早稲田キャンパス移転後、機械工学科の加藤一郎教授を中心に開発したロボットWABOT1の音声認識を担当しました。その成果は、1985年のつくば科学万博でエレクトーンを演奏する人間型ロボットWABOT2として公開され、高く評価されました。
 早稲田大学第15 代総長(2002 年~ 2010年)を務めました。
 その後も、放送大学学園理事長、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事長、日本電信電話株式会社取締役、株式会社ジャパンディスプレイ取締役など社会的貢献をしています。
【受賞歴】
2001 年  人工知能学会功績賞受賞
2005 年  第56 回日本放送協会放送文化賞
2006 年  イタリア共和国功労勲章グランデ・ウッフィチャーレ賞
2011 年  日本音響学会功績賞
2013 年  高柳健次郎賞
2019年春 瑞宝大綬章受章

1978年3月 理工学研究科電気工学科専攻修了 岸 則政 氏

 マイクロコンピュータが各種産業でも使われ始めた黎明期に、自動車へのマイクロコンピュータの応用研究を開始し、以下の数々の商品化を行いました。
 これは、現在の自動車の電気自動車や自動運転に繋がる研究であり、実用化研究ということで高く評価されました。
 日産自動車(株)中央研究所電子研究所入所以降、2015年まで総合研究所企画部 SIR(シニアイノベーションリサーチャー)を務めました。
 その後、神奈川工科大・先端自動車研究所 特別客員教授(2014年~2018年)、東京大学情報理工学系研究科客員研究員(2016年8月~)、株式会社岸未来研究所開設など研究を継続しています。
【研究開発し実用化された主な商品】
・車両用音声認識システム
・マイクロコンピュータによる変速シフトタイミング制御システム
・光導リングを使ったステアリングスイッチ
・バードビューナビゲーション
・アラウンドビューモニタ 他
【受賞歴】
1984年 第10回科学技術庁長官賞(自動車用音声認識)
1987年 人工知能学会全国大会優秀論文賞
        (自動車設計のおける人工知能技術の応用)
1996年 自動車技術会技術開発賞 (バードビューナビゲーションの開発)

2018年度 第1回EWE賞 1名

1964年 電気通信学科卒 荻野 和郎 氏

 医療機器産業連合会会長として業界発展に寄与し、医療機器産業 の国際的貢献、一般市民が使用可能な自動体外式除細動器AEDの開発普及、電子カルテおよびさらに東日本大震災にあっては被災地の医療機関 向けに医療機器や医療用品等の支援を行ったことなどが評価された。
 また、院内医療機器のシステム化、製品のグローバル展開、医療機器の安定的供給への努力、生体モニタの高度化、高性能脳波計の開発普及など数々の功績がある。
 日本電信電話公社を経て、日本光電工業に入社し、現在名誉会長です。
【受賞歴】
1984年   郵政大臣表彰(キャプテンシステム開発)
2008 年秋 藍綬褒章受章
2013 年秋 旭日中授章受章