会長挨拶


  「会長就任にあたって」

EWE早稲田電気工学会  会長 堀越 佳治

このたび2017年度 EWE早稲田電気工学会会長のご指名をいただきました。当会は1912年に早稲田大学電気工学科の最初の学生が卒業したときに設立されたそうで、そうしますと今年は設立105周年ということになります。設立以降、関係する学科・専攻も増え、現在は4学科4専攻にまたがる大きな組織になっています。このように歴史ある、かつ大所帯のEWEの会長を拝命し、大変光栄に感じると共に責任の重さを感じているところです。これまで歴代の会長および関係者のみなさんのご努力により、EWE規則が整備され、会の運営指針が明確に示されるようになっています。しかし昨年度一年会長代理として会の運営に関わってまいりましたが、この一年はEWEの活性を維持しかつ発展させるためには、執行部・事務局をはじめ関係者の並々ならぬ努力が必要であることを痛感した一年でもありました。

私は1966年東北大卒、1971年博士課程修了で、したがって早稲田大学の卒業生ではありません。71年に電電公社電気通信研究所基礎研究部(現NTT物性基礎研究所)に入社し、当時まだ影も形もなかった、光ファイバー通信の実現を夢み、その光源となる半導体レーザー実現のための研究に従事しました。NTT物性基礎研究所に25年間勤務のあと、1996年早稲田大学理工学部電気電子情報工学科に移ってまいりました。そのとき電気の先生方から受けたご厚情は今も忘れられません。それから定年退職に至るまでの18年間、EWEの役員も含め学科の一員として活動させていただきました。とくに2006年からは大学理事として大学全体の視点から活動する機会にも恵まれ、今ではすっかり早稲田大好き人間になってしまいました。早稲田大学卒業生でもないのにこの大役をお引き受けした理由はそんなところにあります。

さてEWEのような同窓会の役割は何でしょうか?EWE規則の第3条には次のように会の目的が述べられています。
“本会は会員相互の親睦をはかり、あわせて「電気工学」を基盤とする分野での学術ならびに技術の進歩発展をはかり、文化の向上と産業の発展に寄与する ことを目的とする”
というものです。同窓会ですからやはり第一義的な役割は“会員相互の親睦”にあることは間違いありません。次の“「電気工学」を基盤とする分野での学術・技術の進歩発展、文化の向上と産業の発展に寄与” は、社会基盤を担う電気工学を専門とする集団として、高い志をもって社会に貢献し、文化や産業の発展に資する、という意識を表したものと考えられます。このような意識を持った活動を通して会員間の親睦が深まれば、社会に対する志の高揚にもつながる、という効果を期待したものと思われます。実際このような目的にかなう講演会や催しがこれまでいろいろ計画され、実行されてきました。これらの歴史を大切にし、さらに磨きをかけることによって、EWEの発展に貢献したいと思います。

ところで会員相互の親睦をはかるにはどのようにすれば良いでしょうか?まずは会員がEWEの集いに出席したくなるような状況を作らなければなりません。そのためには、EWEそのものが卒業生や在学生にとって魅力的で慕われる存在になれば良いわけですが、これは簡単なことではありません。いろいろな形で会員にアクセスする必要があると思います。まず昨年開催したEWEホームカミングデーを充実させることが良い方向ではないでしょうか?さらにこれまで進められてきた学生部会のソフトボール大会、学生支援活動、EWE先輩と学生の交流会、先輩訪問、などの施策や催しに、さらに工夫を加えて活性化することも良いと思います。そしてEWE会員に強い求心力を感じさせるような方向を模索したいと考えています。そういう状態を作れば、EWEの年来の課題である納入会費の増加の問題も解決できるかもしれません。早稲田大学の外から来た者にとって、早稲田大学大好き人間になる要因はいろいろありますが、その一つは間違いなく校歌です。三番の歌詞に感動しないものは早稲田大学の卒業生には存在しないでしょうし、私自身深く感動します。EWE会員の心を揺さぶるような“EWE賛歌”のようなものがあるといいですね。